【中学生でもわかる!】国債とは?金利が上がると債券価格が下がる理由を解説

ファイナンス

国債(こくさい)という言葉をネットやテレビのニュースでよく聞きますよね。「金融緩和政策」など難しそうな経済の話になると、だいたいこの「国債」が絡んでくる印象です。

でも正直、「そもそも国債が分からないから、ニュースで言ってることがさっぱりだ。。。」なんてことはありませんか?私自身はまさにこんな感じで、経済系ニュースを見ていても理解できなくてイライラしていました。

今回はそんな私のような初心者向けに、国債とはなにか?金利が上がると債券価格が下がる理由を解説します。

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国債とは?

国債とは国の発行する債券です。

すでに意味が分かりません。。

もう少しかみ砕いて説明します。

「債」という字は「借金」という意味です。
そして「債券」とはお金を借りたときに発行する「お金を借りましたよ。」の証明書の一種です。
そして国が借金をしたときに発行する債券のことを「国債」と言います。

国債の説明図1

なるほど!でもなんで国が借金するの?

なぜ国が借金をする?

そもそもなぜ国が借金をするのかというと、「国家予算」に関係してきます。

国家予算とは、国が考える1年間の収支計画のことです。皆さんに例えるなら家計簿のようなものです。例えば、今年の年収は400万円くらいで家賃・光熱費は120万円かかるな。服は5万円くらいなら買えるかな。10万円くらいで旅行に行きたいな。などのように国も年間の収支を計算しています。

国債の説明図2

これを国として考えてみると、年収は消費税・所得税・法人税などの税収に、家賃や服などの出費が公務員の給料、道路の整備、社会保障などにあたります。

ただし、国がやりたいこと、やらないといけないことは想像以上に多く、税収などだけでは足りないことがあります。そんな足りない時は「この道路はまだ問題なく使えるから、今年整備するのはやめておこう」とか検討をして、予算の使い道を減らしていきます。それでもやっぱり足りないとなれば増税を行うことがあります。

しかし、いろいろ試行錯誤しても予算が足りないことも発生してしまします。その時にお金をどう集めるかと考えられたのが国債を発行することです。

国債の説明図3

国債ってそういうものなんだ!でもどうやって借金するの?

国はどのように借金をする?

国は国民や民間銀行からお金を借ります。ただし、国が単純に「お金を貸してください」と言ったとしても、そんなに簡単にお金を貸してくれる人や銀行はありません。

そこで国は、「お金を貸してくれれば利息を上乗せして返すよ!」と言いって債券を発行します。この債券を一定期間保有し国に返すことで、国は債券に記載されている利息を上乗せしてお金を返してくれます。そうすれば、人や銀行は元金+αで利益が出ますので、お金を貸してくれる可能性が高くなります。

国債の説明図4

このように、借金の元金と債券に記載されている利息を担保に国民や民間銀行からお金を借りるのです。

国債は安心なのか

前述の通り、国債は個人でも購入することが出来ます。

株をやってる人が、株価暴落などで損している人もいるけど国債は大丈夫なの?

確かに株やETF投資などをしている人の中には、バブル経済破綻などで株価が暴落による元本割れで損する人もいます。しかし国債は国が発行しており、国が元本保証・最低金利保証などを行っているため、国債の満期まで保有し売却することで株やETFのように損をすることはありません。

 

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金利と国債の関係

ここまでで国債とはなにかを理解していただけたと思います。では次に金利と国債の関係について解説します。

国債には2021年3月時点で固定金利(3年・5年)と変動金利(10年)があります。

それぞれの商品に金利が設定されていますが、最低金利保証により金利の下限が0.05%となっています。ちなみに楽天銀行の定期預金の金利は2021年3月時点で0.02%となっており、国債の金利の方が高く設定されています。

そういえば、金利が上がったら債券の価格が下がるってニュースで聞いたことあるよ!

金利が上がると債券価格が下がる理由

住宅ローンなどの長期金利は10年物国債の金利が代表的な指標になります。

ここで10年後に2%の利子を上乗せして返すとした国債があったとします。これを100万円分買った人は毎年2万円の利子がもらえ、10年後に100万円が返ってきます。この人は元金100万円+利子20万円=120万円が手に入り、20万円の儲けが出ます。この時の利回りは20万円÷100万円で2%となります。

国債の説明図5

次に、国から利子を3%上乗せする国債が発行されたとします。この時、2%上乗せの国債を持ってる人が売却したいと思ってもなかなか売ることが出来ません。それは、100万円で利子2%上乗せの国債をかうよりも、国が新たに発行した100万円で利子3%上乗せの国債を買った方が毎年3万円もらえてお得だからです。

国債の説明図6

では100万円で利子2%の国債をもっている人が90万円で売却するとします。100万円の国債を90万円で買ったとしても、国に返す時は100万円もらうことが出来ます。そのため90万円で買った人は100万円ー90万円=10万円と、毎年の利子2万円×10年=20万円の合計30万円が利益となり、利回りは3%となります。

利回り3%は、利子を3%上乗せする国債を買うのと同じなので、買い手が見つかる可能性が高くなります。

国債の説明図7

このように、長期金利が上昇すると国債の取引価格は下がるということです。

債券価格は国の信用も影響する

債券の価格は国の信用によっても下がることがあります。

例えば、「最近不景気だから、この国はあんまり信用できないな。お金を貸したくないな。」と思う人が増えるとします。そうすると国は「高い利子を払うからお金を貸してください!」と高利子の国債を発行し始めます。

それまでに発行された国債を持っている人の中には、利子が上がり続けるのを危惧してさっさと売却したいと思う人が増えてきます。こうなると買い手市場になり、債券の価格はどんどん下がっていってしまいます。

国債の説明図8

このように国債の取引価格は国の信用にも影響を受けやすいのです。

まとめ

今回は国債とはなにか?金利が上がると債券価格が下がる理由について解説しました。かなり分かりやすく解説しましたが、ご理解いただけましたか?

近年は投資や資産形成の話をよく耳にするようになり、経済のニュースを理解するには国債は是非とも理解しておくべきものかと思います。

今回の解説が少しでも皆さんの理解のお役に立てればうれしいです!

次の記事では、経済を理解するうえで基礎となる「金融緩和政策」について解説しています。是非合わせて読んでください!

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