2024年から開始する新NISA制度、現行制度との違いは?事前に知って備えよう!

ファイナンス

投資の運用益が一定期間非課税になる投資初心者にオススメのNISA(少額投資非課税制度)が、2024年から新制度に移行されます。

今回は、新NISA制度にについて、仕組みや現行制度との違いについてわかりやすく解説します。

新制度に乗り遅れないよう、事前にしっかり理解して備えましょう!

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NISA制度の見直し

今回のNISA制度見直しについては、2019年12月に政府より2020年度の「税制改正大綱」が発表され、その中にNISA制度の改正が盛り込まれました。金融庁の資料によると以下のように記載されています。

第一 令和2年度税制改正の基本的考え方
人生100年時代を迎え、高齢期における就労の拡大や働き方の多様化に対応し、私的年金の加入可能年齢等の引上げや、中小企業への
企業年金の普及・拡大等に取り組む。成長資金の供給を促しつつ、家計の安定的な資産形成を促進する観点から、NISA制度全体を見直す
中でつみたてNISAを延長し、少額からの積立・分散投資を促進していく。
4.経済社会の構造変化を踏まえた税制の見直し
経済成長に必要な成長資金の供給を促すとともに、人生100年時代にふさわしい家計の安定的な資産形成を支援していく観点から、NISA
制度について、少額からの積立・分散投資をさらに促進する方向で制度の見直しを行いつつ、口座開設可能期間を延長する。
基本的な制度としては、非課税期間5年間の一般NISAについては、より多くの国民に積立・分散投資による安定的な資産形成を促す観点
から、積み立てを行っている場合には別枠の非課税投資を可能とする2階建ての制度に見直したうえで、口座開設可能期間を5年延長する。
投資対象商品については、1階部分はつみたてNISAと同様とし、2階部分は、現行の一般NISAから高レバレッジ投資信託など安定的な資産
形成に不向きな一部の商品を除くこととする。また、非課税期間20年間の現行のつみたてNISAについては5年延長し、ジュニアNISAについ
ては、利用実績が乏しいことから延長せず、新規の口座開設を2023年までとする。

出典/金融庁 令和2年度税制改正について

これだけ読んでも何のことやらさっぱり。。なので、簡単に言うと「人生100年時代、長生きしても家計が困らないために安定的な資産形成を支援するぞー!」、「そのために現行NISA制度を改正するぞー!」ということです。

それでは一体どのように制度改正が行われるのか解説していきます。

つみたてNISAは新規投資が5年延長

まずはつみたてNISA(積立NISA)の変更点を解説します。つみたてNISAは政府が少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度で、年間の投資可能額は年間40万円です。

現行NISA制度を詳しく知りたい方は以下の記事を確認してみてください。

どっちがおすすめ?「NISA」と「つみたてNISA」の違いと選び方のコツを解説!
「NISA」と「つみたてNISA(積立NISA)」は毎年決められた金額の範囲内で購入した投資信託の運用益に対しての税金が非課税となる制度です。どちらも将来の資産形成に役立つ制度です。しかし、これらは併用して利用することはできません。 ...

もともと新規に投資できる期間が2037年までとなっていましたが、今回の改正により5年延長され、2042年までとなります。

新つみたてNISA制度

その他の変更点は特になく、非課税でお得に少額投資出来る期間が延びたと喜べるでしょう。

一般NISAは2階建てに

現行の一般NISAはつみたてNISA同様に少額から投資が出来る非課税制度です。ただし、投資可能額が年間120万円であったり、非課税期間が5年間など、つみたてNISAとは少し異なります。

新NISA制度2

現行一般NISA制度

そして、今回の改正では新規投資の期間が5年延長され、2023年までだったのが2028年まで可能になります。5年延長はつみたてNISAと同じですね。

次に、現行の一般NISAでは年間の投資上限額が120万円で、その枠内であれば一般NISAが取り扱っている投資信託、国内外上場株式、国内外ETF、国内外REITなどに投資可能でした。しかし、改正後は2階建ての制度となり、年間の投資額上限が122万円になります。

1階の年間投資額上限が20万円となり、投資対象の商品はつみたてNISAでで取り扱っているものに限定されます。

一方で2階の年間投資額上限が102万円となり、こちらは今までと同様に投資信託、国内外上場株式、国内外ETF、国内外REITなどに投資可能です。ただし、2階の投資枠を利用するためには原則として1階での投資を行う必要があります。

とは言うものの、1階の20万円枠をすべて利用する必要はなく、少額でも対象商品に投資を行っていれば2階枠を利用可能です。

新一般NISAは2階建てになる

原則2階の利用には1階の利用が必要とお伝えしましたが、例外もあります。既に一般NISA口座を開設している方や、上場株式などの投資経験がある方は2階部分のみ利用可能です。

ただし、2階のみを利用する場合は投資対象商品が国内外上場株式に限定され、投資信託、国内外ETF、国内外REITなどへの投資はできません。また、年間投資額の上限は102万円となります。

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ロールオーバーは複雑になる

現行のの一般NISA同様、新一般NISにおいても非課税期間が終了する際に売却、課税口座への移管、ロールオーバーが選択できます。ただし、現行一般NISAから新一般NISAへロールオーバーする場合は少し複雑になるため、いくつかのパターンに分けて解説します。

122万円を超えてロールオーバーする

現行の一般NISAを利用されている方は、新NISAの投資額上限である122万円を超えていてもロールオーバーすることが出来ます。例えば、2018年に一般NISAで120万円投資した株式などが5年間で150万円なっていた場合、2023年枠として150万円すべてをロールオーバーすることが出来ます。

ただし、この場合は2023年の投資枠を使い果たしているため、新規投資を行うことはできません。

122万円を超えたロールオーバー

102万円以内でロールオーバーする

102万円以内でロールオーバーする場合は、2階部分の一般NISA枠にロールオーバーされます。

例えば、一般NISAの非課税期間が終了するタイミングで90万円の株式などを保有している場合、2階部分にロールオーバーされ、残った12万円枠でその年の新規投資可能です。102万円ちょどでロールオーバーする場合、その年の新規投資は出来ません。

102万円以内でロールオーバー

103万円以上、122万円以内でロールオーバーする

103万円以上、122万円以内でロールオーバーする場合は、2階部分から投資枠を埋められて行きます。

例えば、一般NISAの非課税期間が終了するタイミングで110万円の株式などを保有している場合、まず2階の102万円枠がロールオーバーで埋められ、残った8万円を1階のつみたてNISA枠にロールオーバーされます。この年の新規投資は残された1階の12万円までとなります。

103万円以上、122万円以内でロールオーバー

このようにそれぞれのパターンによってロールオーバーされ方が異なりますので、現行の一般NISAで投資をしている方、これから始められる方は注意が必要です。

まとめ

今回は、新NISA制度にについて、仕組みや現行制度との違いについて解説しました。

ポイントは以下のとおりです。

✅つみたてNISAは新規投資期間が5年延長
✅一般NISAも新規投資期間が5年延長
✅一般NISAは2階建てになり、1階は20万円まで、2階は102万円まで
✅1階はつみたてNISA商品のみ、2階は投資信託や個別株など投資可能
✅ロールオーバーは金額によってパターンが分かれる

既にNISAを利用されている方も、これから始めようと考えている方も、2024年に改正される制度に置いてけぼりにされないよう、今のうちにしっかり制度を理解して備えておきましょう!

 

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